こんにちは、ポンクレーです。
今回は、以前にもご紹介しました、小林海璃選手にトップ画像をご提供いただきました。
小林選手、お写真のご提供ありがとうございます!
小林選手は今年から全日本カート選手権FP-3クラスに参戦するドライバーです。
ぜひ今年の活躍に注目していきましょう!
このようにトップ画像をご提供いただいた選手をコラムの冒頭でご紹介しています。
もしご提供いただけるかたは僕のTwitterからDMにてご連絡お願いします。
ここから本題
今回は、「初めてのマイカートを買いたい!!」という方に向けた内容です。
元全日本カートドライバーの僕が個人的に考える、初心者が購入しても失敗しないであろうマシンを3つピックアップしてご紹介します。
かくいう僕はというと、10歳から20歳までカートドライバーとして活動をしていました。
始めたての頃は地方サーキットの一般向けローカルレースに参戦し、その後に全日本ジュニア選手権に参戦、そして全日本カート選手権で2度優勝しました。
そんな僕ですが個人的に未だ答えが出ていない問題があります。
それは「結局どのマシンが一番速いのか?」という問題です。
もちろん人によって好みがありますので、マシンの良い悪いを一括りにはできません。
ただ、やはりクセが強いといわれるマシンは存在するのが現状です。そして最初の段階でクセの強いマシンに慣れてしまうとそれ以外に乗ることが出来なくなってしまいます。
そのため、僕は一番最初のマシンはなるべくクセがないマシンを選んだ方が良いと思います。
さて、それでは僕が個人的におすすめするクセがないマシンを3つご紹介します。
個人的におすすめするマシン3選
1.トニーカート
2.ビレルART
3.KART REPUBLIC
僕が個人的におススメするクセのないマシンは上記の3つです。
それぞれ特徴を見ていきましょう。
1.トニーカート

海外の世界戦で最も多くの年間チャンピオンを輩出している名門ブランドです。
もちろん国内の全日本選手権でも、何度も年間チャンピオンを獲得しているマシンです。
緑色が映えが最高にカッコいいですね。
トニーカートの最大の特徴は扱っているショップが多いことです。どのショップでもある程度走行データが揃っています。初めてで右も左も分からないという方でもほぼ困らないのが、このマシンを一番におススメした理由です。
トニーカートの乗り味はマシン自体がとても素直でクセがなく、初心者が基礎を身に着けるのにとても適したマシンです。このマシンで十分に培った技術はよほどの変わり種マシンでもない限りほぼ通用すると思います。
トニーカートの兄弟車両で、ブルーとピンクが基調のコスミックや、オレンジ基調のエクスプリットなどがあります。性能はどれも変わらず、モチーフカラーが変わるだけですので好みに合わせたマシンを選んでもまったく問題ありません。
2.ビレルART

こちらのマシンも世界・日本ともにレーシングカートの名門ブランドです。古くから世界選手権の年間チャンピオンを争っているため、トニーカート最大のライバルといえるかもしれません。
「今年は緑と赤どっちが勝つかね?」なんていうフレーズもよく耳にしたものです。
このマシンも日本での歴史が長いため、取り扱いをしているショップがとても多いです。
すでにデータが揃っているぶんセッティングに困らず、何かあったときでもパーツ在庫がほぼ切れないというのは大きなメリットといえるでしょう。
またこのビレルというマシンは、過去に日本国内でヤマハ発動機がブルー基調のヤマハブランドとしていリリースしていたことでも有名です。現在はヤマハブランドは無くなり、ビレルのBLUE FLAMEとして出されていますが、ヤマハブランド時代の「Super WinForce」という冠を現在に引き継いでいる伝統のマシンです。
余談ですが、僕がカートを始めた時に一番最初に乗ったのはヤマハ製のマシンです。
もはや30年前近いですが、当時ヤマハにジャックラビットというマシンがあったのです。
3.KART REPUBLIC

こちらは先の2つと比較すると国内では新世代のマシンです。
日本では2015年ごろから名前を聞くようになり、現在に至るまでパフォーマンスの高さに定評が有ります。近年の世界選手権では、トップ4を独占するなど、最高に調子を上げているマシンです。
また全日本選手権でも上位を走るなど、使用ドライバーはまだ少ないものの、徐々にその名を挙げてきています。
個人的には世界選手権のマシンの動きからして、国内でももう少しドライバーが増えても良いんじゃないかと思うのですが、なかなか名門に割って入ることは出来ていません。
しかしながら、新進気鋭のマシンとしてはかなりの戦闘力を誇ります。
3つのマシンを選んだ理由
1.どんな路面の状況でもある程度速い
2.マシンの動きにクセが無いので乗り手を選ばない
3.名門ブランドなのでパーツの在庫切れがほとんどない
1.どんな路面の状況でもある程度速い
僕がこれらのマシンを選択した最大の理由がこれです。
レーシングカートは1年間のうちに数戦を戦い、獲得したポイントの順位で年間チャンピオンが決まります。そのためにはある程度平均して上位にランクインする必要があります。
正直、マシンのセッティングがドンピシャで合えば先の3つよりも速いマシンはいくつかあります。
しかし、そのドンピシャの幅はかなり狭いです。
ついさっきまで好調だったはずが、路面の状況が少し変わって急に不調に、なんてこともあります。
1年間戦うことを考えると、敏感なマシンよりもある程度鈍感なマシンが良いでしょう。
2.マシンの動きにクセが無いので乗り手を選ばない
先にあげた3つのマシンは特殊な乗り方をする必要がありません。
丁寧な運転を心がければ、自然と速く走ってくれる素直なマシンです。
また少々強引な走行をしてもマシン自体が順応してくれるので、初心者にもコントロールしやすいマシンです。
3.名門ブランドなのでパーツの在庫切れがほとんどない
各マシンごとの説明でも記載しましたが、トニーカートとビレルARTは取り扱う店舗が国内で最も多いです。
そのため、マシン自体も近隣のショップで手に入れることができます。
もちろんスペアパーツも入手しやすいので、いざという時も安心です。
カートリパブリックについては、徐々に取り扱い店舗は増えているものの、先の2つのマシンと比べるとまだまだ少ないほうです。
そのためスペアパーツは事前に手元に用意しておいたよいでしょう。
唯一のデメリット
唯一のデメリットとしては、価格が高い事です。
ただ、他社製のマシンもだいたい同じ金額です。
そのため、他のマシンと比較して高いというわけではありません。
しかし、入門編として購入するにはややお値段が張ります。
自分はまだ初心者だと感じるうちは中古カートを購入するなど、初期投資を抑えた方が良いでしょう。
せっかく高いマシンを買っても単独のミスで痛めてはもったいないです。
安定的に周回を重ねられるようになったら、買い替えにちょうどいいタイミングかと思います。
カートはとても楽しいスポーツですが、お金が掛かるうえに上達にも時間がかかります。
ぜひ長くカートライフを続けていきましょう。
それでは!
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