【2024年版】元全日本カートドライバーがおすすめするレーシングシューズ3選【踏み心地と足裏の感度が命】

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こんにちは、ポンクレーです。

今回は元全日本カートドライバーの僕が、個人的な主観に基づいておすすめする3つのレーシングシューズをご紹介します。
全日本選手権は過去に2回優勝したことがありますが、そうは言ってもレーシングギアは個人の感覚で好みがかなり変わると思います。

そのため、もし
・初めてレーシングシューズを買うけどどれを買うべきか悩んでいる
・今あるシューズの使用感が良くないが、何に変えるべきか迷っている
という方にぜひ参考にしてもらえたらと思います。

ちなみにグローブのときもそうですが、僕はとにかくスパルコ製品を愛用していました。
もはやスパルコ信者であると自覚しています。
(スパルコ製品は大ハズシが無いので個人的に安心感があります)
そのため、おススメする商品もスパルコに偏りますがご容赦くださいm(_ _)m

もう少し欲を言えばスパルコ愛用者が増えたら良いなと思っています。
今はOMPという強大なライバルがいますからね。
(TONY、KOSMICシリーズのギアがスパルコに戻りますように(祈))

また、前置きをしますと僕はもう引退している身です。
そのため現行のモデルを実際の現場で使用したわけではありません。
あくまで僕が当時選んでいた基準で選ぶならこの商品、という目線でご紹介しています。

そういう意味では使用者のフィーリングではなく、未使用者として選ぶ基準をお伝えします。
その分、あなたにかなり近い目線でお伝えできるかもしれません。

レーシングシューズを選ぶ時のポイント2つ

さて、僕がレーシングシューズを選ぶ時の絶対に外せないポイントはこの2つです。
1.アクセルをどれくらい踏んでいるかが正確に感じられる靴底であること
2.踏ん張りたいときにかかとにしっかりとした強度があること

レーシングマシンをコントロールする時に最も重要な部分は腕(手)、腰、足の3つです。
この3つの部分がマシンをコントロールしていると考えています。

そして、レーシングシューズは足の裏の感覚とアクセルペダルを繋ぐとても重要な部分です。アクセルペダルの開き具合や開き方でマシンの姿勢や動きが変わります。
そのため、アクセルをどれくらい踏み込んでいるかを正確に感じ取れることはレーシングシューズを選ぶうえで最も重要です。

また、高速移動するマシンはちょっとした挙動にも反応するほどデリケートです。
そんなデリケートな状態のマシンをコントロールするとき、一周のうち何度か踏ん張って身体を支えなければならないシーンがあると思います。
そしてその身体をどこで支えるかというと、きっと腰と”かかと”で踏ん張るはずです。
そのため、安心して踏ん張れる強度がレーシングシューズには必要だと僕は考えています。

僕が選ぶおすすめのレーシングシューズ3選

さて、僕がレーシングシューズを選ぶ基準についてご説明しました。
前置きが長くなってしまいましたが、続いて僕が自分だったら選ぶであろうレーシングシューズをご紹介します。

1.スパルコ レーシングシューズ K-SKID(ケースキッド)カート用 SPARCO 2024年継続モデル
2.スパルコ レーシングシューズ K-RUN カート用 ケーラン SPARCO 2024年継続モデル
3.アルパインスターズ レーシングシューズ カート用 TECH-1 K V2 alpinestars 2024年継続モデル

レーシングシューズは高価格な製品ほど良いというわけではない、と僕は考えています。
しかし、高価格な製品の方が生地が柔らかかったり、足の動きにしなやかに対応してくれるという傾向があります。そういった快適性を重視する方は高いものの方が良いかもしれません。

また、絶対ではないものの僕がレーシングシューズを選ぶ時に、足首を固定するベルトがあるタイプを重視しています。個人的にはベルトによって固定される方が安定感が増す感じがします。
しかし、安定感が増すということは、反面足首の動きを邪魔するということです。足首は自由に動くほうが良いという方は、ベルトが無いものを選ぶと良いでしょう。

さて、それではそれぞれの製品について僕なり選ぶ理由をご説明していきます。

スパルコ レーシングシューズ K-SKID(ケースキッド)カート用 SPARCO 2024年継続モデル

※画像はStar Five社の商品販売ページから引用

このレーシングシューズは僕が現役当時に使用していたシリーズの後継版となります。
そして、もし自分が現役だったとしたらこのシューズを選びます。

このシューズの特徴は足の小指部分がカバーで覆われていて、コーナリング中にかかる横Gなどから足を保護してくれます。また、僕はアクセルペダルと足の小指部分で自身の身体を支える事もあったため、このカバーは絶対ではないですが、あると嬉しいものでした。
昔は靴底からラバー部分が伸びてきていたのでかなり強度があったのですが、今は見た感じスウェード生地っぽいですね。

またこのシューズはかかと部分に若干の丸みを持たせてあります。
現在のレーシングカートはフットレストを付けることが一般的です。その分、自力でかかとを踏ん張る必要もありません。(もちろん最低限の踏ん張りは必要ですが)
このかかと部分に丸みのある形状は、そういった現在の環境に適しており、よりスムーズなアクセルの操作性が期待できます。

スパルコ レーシングシューズ K-SKID(ケースキッド)カート用 SPARCO 2024年継続モデル

スパルコ レーシングシューズ K-RUN カート用 ケーラン SPARCO 2024年継続モデル

※画像はStar Five社の商品販売ページから引用

次にご紹介するのもスパルコ製品です。
正直なところ、個人的に一般ユーザーの方にはこちらをおススメしたいと思っています。

このタイプはK-SKID(ケースキッド)に比べると少しかかとの角が立っています。
写真で見比べても「誤差じゃん…」とお思いの方もいると思いますが、僕にとってはこの”誤差”でも気になります。
と言っても角が立っていることが悪いわけではありません。角が立っているぶん、かかとの安定性が増すと考えています。
そのため、茂原ツインサーキットのような縁石を跳ねてでもアクセルを踏み続けなければならないようなサーキットではしっかり踏ん張ってくれることが期待できます。

サーキットの必要に応じて使い分け出来ることが望ましいですが、サーキットごとにシューズを用意するのもコストが掛かります。
微細な感覚よりも全てのサーキットで使えるシューズを重視するなら僕はこちらをおすすめします。

また、このシューズは表面にメッシュ部分を採用しているので、夏場は蒸れを少しばかり軽減してくれそうなフォルムです。この形状だと、K-SKID(ケースキッド)よりも足首回りはやや柔らかそうです。足首の動きを邪魔されないと考えると、このシューズを好む方の方が多いかもしれないですね。

ただ僕は好みではあるものの、せっかくの足首の可動性をベルトで締めてしまうのは勿体ないような気もします。(それでも僕はベルトあり派)

なお、メッシュではないものの似たモデルでベルト無しだと少し価格が下がります。
少しだけお財布に優しいですね。
スパルコ レーシングシューズ K-POLE(ケーポール)カート用 SPARCO 2024年モデル

スパルコ レーシングシューズ K-RUN カート用 ケーラン SPARCO 2024年継続モデル

アルパインスターズ レーシングシューズ カート用 TECH-1 K v2

※画像はStar Five社の商品販売ページから引用

スパルコ信者がアルパインスターズをおすすめしてきた…!?なんて言わないでください。
アルパインスターズにも僕が過去に使用して気に入ったシリーズがあります。

僕の感覚ですが、アルパインスターズはスパルコと比較すると全体的に感触が柔らかかったです。
そのため、アクセルワークもしやすかったですし、履き心地もとても良かったです。

昔使っていたのは、スウェード生地で赤と黒というシンプルなデザインでしたが、今はペイントなども施されてとてもオシャレになっていますね。それはスパルコにも言えますが。

アルパインスターズの最大の特徴は突然の雨に強かったことです。
通常雨が降るとレーシングシューズはかかと滑って踏ん張りがきかなくなります。しかし、アルパインスターズは雨が降ってもわりと踏ん張ることが出来ました。
踏ん張りに神経が割かれるとアクセルワーク、ハンドリングともに集中できなくなりますから、普段の乗り方がかかとで踏ん張っている方はアルパインスターズを使用するのが良いかもしれません。

ちなみにアルパインスターズにもグローブはありますが、こちらは僕は良い印象は持っていません。ただ、当時の感想なので今も同じかどうかは分かりません。
というのも当時のアルパインスターズのグローブは月日が経過するごとに手のひら部分がだんだん固くなります。そして半年が経過したころにパキッと手のひらが割れました。

今は改善されたのかもしれませんが、ひとまずそういう経験があるので僕からアルパインスターズのグローブをおすすめする事はちょっと難しいです。

アルパインスターズ レーシングシューズ カート用 TECH-1 K V2 alpinestars 2024年継続モデル

番外編:4輪も乗る人向けにおすすめのレーシングシューズ

カートからステップアップの先駆けとして本コースで4輪を走らせようと思っている。
あるいは息子さん娘さんを本コースで練習させようと思っている。
そして、まだ練習だしカート用のシューズでも流用しようか、と思っているならちょっと待ってください。

4輪はカートと違ってアクシデントが起きた際に炎上する可能性があります。
炎上しているさなかにアクシデントの衝撃で気を失っていたら、救助されるまで最悪の状況が待っています。

そんな時に少しでも身体を保護してくれるのが4輪用のレーシングシューズです。
4輪用のレーシングシューズはカート用と違って高い耐火性能を持っています。
では、カート用のレーシングシューズはすぐ燃えるのか?というとそんなことはありませんが、やはり難燃素材または耐火素材で作られたスーツ、シューズ、グローブを着用しましょう。
着用しないなら走らない、これ絶対です。
何かが起きてからでは遅いのです。しっかり準備しましょう。

スパルコ レーシングシューズ 4輪用 SKID(スキッド)FIA8856-2018公認 SPARCO 2024年継続モデル

スパルコ レーシングシューズ 4輪用 FORMULA フォーミュラ FIA8856-2018公認 Sparco 2024年継続モデル

今回は4輪用レーシングシューズの内容ではありませんので細かい説明は省かせてもらいます。
また、僕自身も4輪はそれほど長くやれなかったので、多くのタイプを着用した経験がありません。
そのため、先に上げている2つは僕が使用したことがあるタイプの後継版です。
もし参考になりそうだったら見てみてください。

さて、今回は僕だったらこういう視点で、こういうシューズをチョイスします、という内容をお伝えさせていただきました。
ここまでレーシングギアについて気にすることって無いんじゃないの?と思われることもあったと思います。
しかし、意外と当時の全日本選手権の同期達から聞いた限りでは、それぞれが何らかのこだわりを持ってギアを選んでいるような話を聞きました。

ぜひ、僕の意見を参考になった、或いはあなた好みのレーシングシューズが見つかった、問う形でお役に立てましたら嬉しいです。
更新頻度は遅いですが、あなたのお役に立ちそうな内容を更新していきますので良かったらまた見てください。
それではまた!!

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