ドライバーが最も育つサーキット5選(後編)

サーキット

こんにちは、ポンクレーです。

今回は、前回に引き続きピックアップしたそれぞれのサーキットの特性について書いていきたいと思います。

まず対象のツイートのおさらいです。

前回は、僕の鈴鹿サーキットと新東京サーキットを気持ち悪いほどに語らせていただきました。

ので、今回は残りの3つのサーキットについて僕が思うおすすめポイントを書いていきたいと思います。

フェスティカサーキット瑞浪

こちらのサーキットは僕が現役だった頃は瑞浪レイクウェイという名前でした。

が、数年前に名称が変更されたそうですね。

当時はあまりお手洗いがキレイではないイメージでしたが、
その辺も改善されているようで何よりです(笑)

このコースは日本国内では数少ない右回りのサーキットですね。
右回りで主だったコースですと、APG、岡山が上げられると思います。

ヨーロッパ選手権や世界選手権では右回りのサーキットが多いです。
なので、ヨーロッパを視野に入れているドライバーにはいい練習場所になります。

さて、それでは僕が思う瑞浪の良いところを上げていきます。

  1. 1~5コーナーにかけての高速区間
  2. 7~9コーナーにかけての切り返しの駆け引き
  3. 11~12コーナーの急な低速区間

です!

正直いいますと、僕このコースのレイアウト大っ嫌いなんですよね(笑)

なぜなら僕が苦手だからです。
ですが、逆に言えば僕の弱点でもあります。

そもそも日本には高速コースと呼べるようなサーキットが存在しません。
ほとんどが中速コースであると言えます。

そんな中でポツンとある超高速コース。
そんなの練習しないわけにいかないじゃないですか!

僕は自分でも認めるくらいの変態野郎なので自分が苦手なコースほど好きです。
そしてこのサーキットはドライバー泣かせな要所がたくさんあります。

1~5コーナーにかけての高速区間

まずのっけから僕が大嫌いなこちらの区間です(笑)

もうなんなら2コーナーとかアクセル全開で行けるんじゃね?ってくらいコース幅が広いんですよ。
でも当然行けません。

5コーナーまでの伸びを考えるためにも、前後のバランスを取りつつ姿勢を整える必要が有ります。

この点については他のコースでは学べない点です。
少なくとも自分は他では体感したことが有りません。

そしてその感覚はフォーミュラに乗った時に嫌というほど必要性を感じます。
なのでめっちゃくちゃ貴重な感覚を養う事が出来ると考えています。

7~9コーナーにかけての切り返しの駆け引き

超高速区間の5コーナーまでを凌ぎ切りました。
さて、あとはゴールラインをくぐるだけ!!

と思いきやここで待ったがかかります。
それがこのポイントになります。

このコーナーのレイアウト上、9コーナーへの進入の為に一旦外に振ります。
その瞬間クロスラインでパッシングされる可能性が有ります。

反対に、あまりイン側を詰めすぎると立ち上がりスピードが伸びなくなります。
後ろの相手があえて余裕を持って、外に振っていた場合は11コーナーで差されます。

最終ラップのこちらの区間のどのように抜けていくかが非常に重要になります。
この点、ライバルがどういうタイプなのかそれまでの走りで分析をしておく必要が有ります。

ここまで最終ラップまで勝負勘を引っ張るコースは国内屈指と言えどそう多くありません。
間違いなくドライバーの勝負勘を磨くのに持って来いのサーキットだと思います!!

11~12コーナーの急な低速区間

じゃあ高速区間が上手ければ勝負はもらった!!
と思いきやそう上手くはいきません。

超高速コースに絶妙に配置された唯一のテクニカル区間がまた低速区間ですね。
まぁコース幅が有るので言うほど低速では有りませんが。

ただ、それまでの区間と比べると明らかにギャップが有ります。
気持ちよく全開区間でブイブイ言わせていたのに急に強めのブレーキ。

ぶっちゃけこの区間が有ったので、初年度はセッティングを少々迷わされました。
高速域での安定志向にするか、ストレートの伸びを考えて低速域の立ち上がりも考えるか。

この部分も考える必要が有るので非常にドライバー泣かせであり、良く成長させてくれるサーキットです。

神戸スポーツサーキット

このサーキットは実は僕は走ったことが有りません。

が、全日本選手権の開催コースという事も有ってレイアウトを見たり、
オンボードの動画を見たりして自分なりにチェックをしました。

その結果、、、

このサーキットめちゃくちゃ走りづれえええええええwww

と思いました(笑)

が、それと同時にこれはドライバー泣かせの良いコースだ!!!
とも思いました。

出ましたドM思考!気持ち悪いくてすみません!

一見すると、前半区間はやや小さくなった琵琶湖スポーツランドって感じがしました。
どことなく懐かしさを感じさせます。

さて、それではそれぞれの特徴を挙げていきます。
(コーナーのナンバリングが分からないので、どこのコーナーかは察してくださいすみません。。。)

  1. どこにクリップを取ればよいかが分かりづらい
  2. 直線で結ばれた区間が少なく、全体的につながっている
  3. バックストレートあとのRの大きい8~9(?)コーナーの存在

ぱっと見ではなんかもの凄い酷評しているみたいですね(笑)
でもそんなことは決してありません!むしろドライバーを成長させてくれる良いコースです!

どこにクリップを取ればよいかが分かりづらい

まずはここが一番自分がキッツー!!!だが、、、それが良い!!
と思ったポイントになります。

コースレイアウトを見ただけだと特段気にはなりません。
けど実際にオンボードの映像を見ると、何処にどういう向きでクリップを取ればよいか分かりません。

実際、自分が見ていた動画のオンボード映像は多分クリップはそこじゃなさそうだな、と感じる事が有りました。
現役の時に現地で乗ってみないと確実なことは言えませんが、おそらくは間違いではないかと思います。

めちゃくちゃ地元有利なサーキットだろうなと感じます。

直線で結ばれた区間が少なく、全体的につながっている

ここもなかなかエグいなーと思ったポイントになります。
一つのミスが命取りで、ミスをすると一周全体のスピードの乗りが悪くなりそうですよね。

じゃあほかのサーキットはミスっても良いのか?、というともちろんそういうでは無いです。

ただツインリンクもてぎなんかは比較的リカバリーが効きやすいんですよね。
初中級者に優しいサーキットと言えます。

ここは真逆ですね。
初中級者には厳しいサーキットです。

ただ、連続した細かいセクションの走り方を練習するにはあたっては最高の環境です。

サーキットも目的に合わせた選び方をした方が良いと言えます。

バックストレートあとのRの大きい8~9(?)コーナーの存在

これは「通常のサーキットには存在しないめちゃくちゃ良いコーナーの形状だな」と思いました。

初中級者向けのサーキットってオーバルコースを折り畳んだようなレイアウトが多いですよね。

なのでこういった緩いRでアクセル全開で行けるか、
ブレーキを当てるべきか悩ませるコーナーが少ないです。

ですが、フォーミュラになると富士スピードウェイの130Rのような
ダラダラとGが掛かり続けるコーナーが多くなってきます。

その意味では上を目指す人にとってこういったコーナーを早くに体験できるのはマジで貴重な経験です。

茂原ツインサーキット

東日本屈指の超ロングコースともいえるサーキットです。
カートコースでありながら1300メートルってすごいですよね。

僕はこのコースのレイアウトはかなり好きです。

また、サーキット社長のレース愛がすさまじく、施設がめちゃくちゃ整っているのも特徴です。
個人的には東日本で最も設備がキレイだと思っています。

さて、そんな素晴らしいサーキットをお勧めする理由はこちらです。

  1. サーキットの大半がアクセル全開区間
  2. モナコを彷彿とさせるヘリポートコーナー出口
  3. 急こう配のホームストレートの伸びを決める超デカい最終コーナー

サーキットの大半がアクセル全開区間

おそらく初めてこのサーキットに来たら間違いなく気持ちよくなってしまうのではないでしょうか。

なぜならほとんどのコーナーを全開で曲がる事が出来てしまいます。
全開区間の長さは瑞浪以上です。

そしてそんなサーキットもまた国内にはそう多くないのでとても貴重なスポットです。

ただこの気持ちよくアクセル全開で行けてしまうのが厄介でもあります。
基本的にこういったサーキットはマシンに無駄な挙動を与える事がNGです。

そのため、日頃からタイヤをスリップさせる走り方をする方はレース前から下位グループ確定です。
練習中に今までの自分の走り方をやめて、サーキットの仕様にアジャストしなければいけません。

普段ドリフトをさせている方で上位に来た人は、少なくとも僕は見たことがありません。

そういう意味ではマシンを効率よく”前に進める”という技術を自然と身に着けることが出来ます。

モナコを彷彿とさせるヘリポートコーナー出口

ヘリポートコーナーと呼ばれる8コーナー(?)も平均速度が70~80キロほど出ています。

そんなコーナーで有るにも関わらず、コーナー出口はスポンジバリアがコースのすぐ横にあります。

高速で走りながら、スポンジバリアの真横を通るので、
毎年何名かはスポンジバリアにリアタイヤを引っかけてぶっ飛んでいます。

速いスピードを維持しながら精密なマシンコントロールも求められます。
にもかかわらずココで引いてしまうと、奥のヘアピンから最終コーナーに繋がる区間で伸びなくなります。

またヘリポートコーナーの入り口は外へ膨らみすぎると簡単にパスされます。

入り口の膨らみ、旋回スピード、出口への膨らみと常に気を抜くことが出来ないコーナーです。

緊張感が半端ないですね。

急こう配のホームストレートの伸びを決める超デカい最終コーナー

茂原ツインサーキットのホームストレートはかなりこう配がキツイ上り坂です。

そのストレートの伸びを決めるのはサーキットのほぼ端から端までを使う最終コーナーです。

正直なところ未だにどう走るのが正解か自分の中で答えが出せていません。

コーナー出口でスピードを乗せて大きく膨らむか、あるいは前に走らせるために小さく立ち上がるか、
色々なドライバーが居ますが、正直なところ現状では大きな差はありません。

ただ、進入から立ち上がりまで何通りも曲がり方が考えられるので、
ドライバーとしては非常に面白いコーナーではないかと思います。

たまに大きく膨らみすぎた結果、鮮やかにピットインしていく人が居るのも面白いですね(笑)

まとめ

今回も読んでいただきありがとうございます。

また長くなってしまってすみません!!コース愛が強すぎてしまいました!

ご紹介した3つのコースは好きになっていただけましたでしょうか?(笑)

今回、5選に絞ったわけですが、ホントは絞りづらいサーキットもたくさんありました。

それこそ、SUGOもレイアウトが変わって面白いですし、
ちょっと遠すぎてアクセスが難ですが大分のソニックパーク安心院も一度行ってみたいコースです。

琵琶湖は低速セクションがひっくり返りそうになるくらいグリップしますし、
もてぎは抜きどころが多いので駆け引きの練習になります。

ローカルのサーキットも練習の目的に照らして利用できれば、きっと上達が早くなると思います。
といいますか、絶対にすてがたいサーキットとかありますよね。
日本全国制覇したいですもん。

〇〇が上手くなりたい、苦手だから練習しよう、
という考え方もぜひ参考にしてもらえたらと思います。

ちなみに前編を読んでない人はこちらもぜひ読んでみてください。

ドライバーが最も育つ国内サーキット5選(前編)

それではまた!!

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