SLレーサーでもシャフトの芯出しは自分でやろうという話

メンテナンス

今日のドライバー紹介

こんにちは、ポンクレーです。

今回、お写真を提供いただいたのはTwitterネーム「kanato.A」さんこと、
安藤 哉翔(あんどう かなと)選手です!!

お写真を提供いただきありがとうございます!

本人からコメントもいただいています!

兵庫県出身、高校2年生の安藤哉翔(アンドウ カナト)です。
昨年度から主に全日本FS-125や鈴鹿選手権に出場しています。2年目となる全日本FS-125も後半戦になりましたが今まで学んできた事を生かして、FS-125での初優勝に向けて日々精進していきます!

昨年度は全日本でシリーズ5位だったので限定ライセンスを頂いてます。なので今後は四輪等での活動も視野に入れていこうと思っています。
まだまだ未熟者ですが応援して頂けると嬉しいです!

安藤選手は現在、西地域の全日本FS-125に参戦している期待の若手ドライバーです!
現在ポイントランキング第5位につけています。

安藤選手はKOSMICのカラーリングをベースに、独特でキレイなマシンになっています!
西地域はカウルのカラーリングも各チームごとに特徴が有ってみていて非常に面白いですね!
それぞれのチームのカラーリングバトルも必見です!

これからの活躍に期待しましょう!!

安藤選手のTwitterアカウントはこちら

さて、それでは本日のお題に入っていきたいと思います!

題して、
SLレーサーでもシャフトの芯出しは自分でやろう!!
というお話です。

SLってなによ?シャフトって?芯出しって?

という疑問をお持ちの方向けに最初にご説明します。

SLとはスポーツ&レジャーの略になります。
なので、SLドライバーとはいわゆるローカルレースに参加されているドライバーさんの事です。

ではシャフトとは?
レーシングカートは自動車と違い、リアタイヤが一本のパイプでつながった構造をしています。
そしてそのつなげているパイプをシャフトと呼んでいます。

最後に芯出しとは?
レーシングカートはリアタイヤを繋ぐシャフトを3点のベアリングで止めています。

そして、そのベアリングを固定する場所をベアリングホルダーと言います。
このベアリングホルダーもとても精密に設計されています。
なので3つがベアリングに大体まっすぐシャフトが通るように作られています。

ですが、それでも”大体まっすぐ”です。

素材の状況や、塗料の状況でミクロ単位のズレは生じます。
そのミクロ単位のズレをある種の職人技でまっすぐに直す作業を
僕らは「シャフトの芯出し」と呼んでいます。

芯出しの手順

先日、こんなツイートをしました。

まぁ正直なところ、これの通りなのですが一応の手順が有ります。

これ以降は僕のやり方になりますので、より良い手順・方法をご存じの方はごめんなさい。

芯出しの前に、まずベアリングのお掃除をします。
ベアリング内に砂が入っている、あるいはじゃりじゃりと異音がする場合は、
ブレーキクリーナーやガソリンなどをベアリングの隙間に吹き付けて掃除します。

この時、ガソリンやブレクリをケチると砂が残ってしまいます。
そうなると、後々になってベアリングを徐々に痛めることにつながります。
なので、ブレクリの一本は覚悟しましょう。
ブレクリは必需品ですが、一本ずつ買うと高いのでまとめ買いがおすすめです。

ちなみに僕のおススメはKURE(呉工業)のブレークリーンです。
安いブレクリを使用すると、樹脂素材やプラスチック製品で色落ちした事が有りました。
なので、我が家では信頼性が高いKURE(呉工業)製品にしています。
(引退した後もKURE一択)

そして、掃除の後はキチンと乾かした後に、潤滑剤を差しておいてください。
これも忘れてしまうと、ベアリングが摩耗して寿命を縮めてしまいます。
また、走行中に不要なトラブルの原因になりかねません。
潤滑剤は絶対に差しましょう。

さて、いよいよ芯出し作業に入ります。
作業工程を書き出すとざっとこんな感じです。

  1. ベアリングのネジを全て緩める
  2. ベアリングの右と左を軽く仮締めする
  3. シャフトの回り方、抵抗の有無を見る
  4. 抵抗なく回るようであれば、右と左を固く本締めする
  5. シャフトの回り方、抵抗の有無を見る
  6. シャフトの回りが悪い場合は、左右どちらかのベアリングをゴムハンで上からたたく
  7. シャフトの回りが良くなった場合は継続、都度回り具合を確認
  8. 反対にシャフトの回りが悪くなった場合は、シャフトのベアリングにごく近い部分を下から優しくたたく
  9. シャフトの回り方、抵抗の有無を見る
  10. たまに反対側のベアリングを上下たたいてみてシャフトの回り方をチェックする
  11. シャフトの回り方、抵抗の有無を見たあと、真ん中のベアリングを本締めする
  12. シャフトの回り方、抵抗の有無を見る
  13. 抵抗感が増す用であれば、真ん中のベアリングを含めて6~9を繰り返す
  14. 動きが悪いようであれば前後左右斜めからも叩いてみて回りが良くなる方向を探る
  15. 得のいくスムーズな回転が得られたら完了

。。。って作業工程めっちゃ長い!!!!

やはり、これはどなたかにご協力をいただきつつ、
芯出し作業の動画を撮った方が良いかもしれませんね。

正直、作業の内容自体は大したことないです。
一番難しいのはどの方向からベアリングを叩けばスムーズに回転するか、を見つける事です。

まとめ

自分でマシンを持ってたら写真を撮って叩くポイントはココですよー、
とか提示できるんですけどね。。。
そのうちサーキットに顔出して、どなたかに写真を撮らせていただきつつ、
掲載をしていきたいと思います。(その時はお礼として現地で一日コーチでも、、、汗)

ちなみに僕が過去に乗ってたビレル系は、ちゃんと芯出しをすると長時間シャフトが回り続けます。

反対にトニー系はキチンと芯出しが出来ると抵抗なく回りますが、ビレルほどは回りませんでした。

CRG系やCORSE系も芯出し出来てても、ビレルほどは回らなかったと思います。

芯出しは最初にコツを掴むまで時間がかかると思います。
ですが、やってるうちにマシン自体のクセや塗料の載りかたが分かってきて、
叩く方向などもつかめてきます。

シャフトの芯を出すだけで直線スピード、立ち上がり加速、エンジンやベアリングへの負荷軽減、
燃費の向上など、それぞれにわずかずつ効果が有ります。

ぜひ、ちりを積もらせていきましょう!

それではまた!!

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